THE STORIES

"THE STORIES は世界中で起きているかもしれない出来事を紹介し続けるだろう" - 管理人

2017年09月

20160107小屋

韓国釜山の山小屋でのある日、親戚とのパーティーを終えたイは泥酔しきって小屋から足を出し寝込んでいた、過去の記憶がゆらゆらと頭の中を這い回る

彼は地元では名の知れたトンスル・テイスティングの達人だ、地元のトンスル愛好家らはこぞって彼の意見を聞きたがる、幼いころから親の目を盗んではトンスルをつまんでいた彼の感覚は誰よりも優れていると言っても過言ではないだろう
「間違いない、彼は天才だ」と今でこそ評価されてはいるが、過去の彼は決して周囲から高く評価されるような人間ではなかった

テイスティングのプロとして名を馳せる前は一晩中ネットカフェに籠り、PCゲームをしていた
周りとの連絡はせず、彼の生活はトンスルとPCゲームだけになっていた
トンスルの発する臭いが原因となり、頻繁に店から出入り禁止を言い渡されていた、その度に彼は店側とトラブルになっていた

彼にとって思い出したくない過去であったが、嫌でも思い出してしまうイであった
目を覚ましたイは人里離れた山奥にの静けさに包まれた空間に喜びを覚え、大声を上げ山を駆け下りていった...

数時間後、山奥で遭難した裸のイは、駆け付けた警察官に取り押さえられてしまう
ハイキング客に通報をされてしまったことを知らずに遭難から助けてくれたと感謝するイであったがあえなく逮捕されてしまう

"トンスル・テイスティングの天才とバカは紙一重なのかもしれない..."

ー END ー

url

20XX年、ロサンゼルス

政府軍と反政府派の激しい衝突の末、街は荒廃しきっていた
D.C.から送り込まれたエージェント、ヴァネッサは反政府系新勢力「激ヤバウルトラギャング」のドン、マッドJの護送車両に襲撃をしかけようと目論んでいた
第一次レジスタンスで激しく戦闘が繰り広げれられ、既に街は壊滅状態にあり、軍の会合でも危険なエージェントを戦線から排除しようとする動きがみられていた

The dangerous agents of US
No.1 Vaneesa C.
No.2 Jason R.
No.3 John S.
No.4 Mcgregor K.
No.5 Nicole D.
.
.
.

軍内部の報告書を見たヴァネッサは「やっぱりこうなるか...」と言いつつ笑みを浮かべていた
マッドJを殺害すれば第二次レジスタンスの勃発は避けられない、そのことをヴァネッサはよく理解していたが、この男さえ殺害すれば組織のバランスは崩れ、次第に内輪もめを起こし組織が大幅に弱体化するだろうと踏んでいた

しかし今まで数々の過激派を大胆に殺害してきたヴァネッサは、また大規模な政府に対するレジスタンスが起きれば合衆国の市民のみならず世界中の人類が絶滅するだろうと考えている軍上層部にとって危険極まりない存在であった

しかしそんなことはヴァネッサにとってどうでもいいことだった、彼女はその問題を回避できる可能性を見出していたからだ、マッドJ率いる激ヤバウルトラギャングとは長年対立関係にある組織の戦闘機がロサンゼルス上空を同タイミングで通過することを知っており、遠方から地対空ミサイルを発射し戦闘機を撃墜させればやりようによっては地上の護送車列ごと吹き飛ばせると考えていた

ヴァネッサはすぐさま仲間に連絡を取り、ミサイルの配備をさせた
マッドJの現在位置を伝えるとすぐさま車列の追跡についた
ミサイルが飛ばされ、見事戦闘機に命中し、墜落した戦闘機の爆発に巻き込まれ、マッドJはこの世から消えた

ー 3年後 ー
ヴァネッサの予想は外れ、第二次レジスタンスの真っただ中
空中からダイブしてきたマッドJの弟が道を歩いていたヴァネッサに当たり、2人ともすぐさま病院に搬送されたものの亡くなった、反政府派メディア関係者によると、この弟はマッドJの継承者であり、ヴァネッサをこの世から葬るため直接攻撃をしかけたのだという

gahag-007484

記者「今日はよろしくお願いします」
A「よろしくお願いします」

新ドキュメンタリー「スーパーブラック企業の真実」のTV局の取材を引き受けたAさん、3年勤務したスーパーブラック企業を辞め現在は知人宅に住んでいるという

記者「その傷はなんですか...?」
A「本当に色々なことがありましてね、話すと長くなるのですが...」

Aさんは記者に対して詳細に過去の出来事を語った、話をまとめるとこうだ
上司の出した損害を被らされ、他のパワハラ上司の集中砲火をくらうことになり、自宅はブルドーザーで破壊され、逃げ遅れた妻子は現在も重傷で入院しているという
体の傷については、"厳の掟 (きびしのおきて)"という社内ルールに基づいた日々の激しい暴力によるものだと語った、社内では法律よりもそれが優先視され、人権という概念はないのだそうだ

記者「本当にそのような会社が存在しているのですか?」
A「ええ、存在しています、労働基準法など守らないのは当然のことで、重犯罪が社内では日常化していました」
記者「それはその、厳の掟、というものによるものですね?」
A「多くはそうです、社員たちにとって聖書のようなものですから...」
記者「聖書...そうですか、それは創業者が社内規定として定めたものですね?」
A「そうだと思います、私は学び人の会でそう習いました」
記者「はい、その、"学び人の会"というのはどのような組織なのでしょうか?」
A「勤続20年目までの社員は強制的に週4回集まり、その会に参加する義務がありました、創業者一族についての歴史・彼らの理想とする社会についての勉強会が連日遅くまで続いていました」
記者「Aさんの当時のスケジュールはどのようなものでしたか?」

Aさんは詳細に当時の生活を記したメモを記者に渡した

週休ゼロ、年間休日ゼロ
4:00-4:10 a.m. 朝礼
4:20-5:00 a.m. 社内清掃・近隣の清掃
5:00-0:00 p.m. 仕事
0:00-0:30 p.m. 昼休憩、反省会
0:30-11:00 p.m. 仕事
11:00 p.m.- 11:30 p.m. 反省会
11:30 p.m.- 飲み会

記者「社内のハラスメントについてお聞きしたいのですが、詳しく教えていただけませんでしょうか」
A「全寮制でありましたし、ハラスメントとして世間に悪評が出回ることはありませんでしたし、激しい暴行も決してハラスメントとしては認識されていない状況でした」
記者「暴行というのは、どのようなものがありましたか、具体的にお願いします」
A「よく上司が怒号をあげながら部下に対して椅子で頭を殴ったり、熱湯をかけたりということはありました」
記者「ショッキングな現状があったわけですね...現在はAさんは何をされていますか?」
A「インターネットメディアなどを通じて世間に真実を発信している」

そう言いながらPC画面を見せた、電子掲示板のスレッドタイトルだ、"スーパーブラック企業に入社してみた結果...」とある

記者「今日は快く取材を引き受けていただき、ありがとうございました」
A「ええ、こちらこそ」

番組が放送された翌日、大きな反響を呼んだ今回のドキュメンタリーはゴールデンタイムへと移ることとなったが、制作に携わったスタッフらはものの一週間のうちに全員忽然と姿を消している
一説によると、匿名で取材を受けたAさんに仕掛けられていた体内GPSから全員身元を割り出され尾行されていたのではないかとされている

ー END ー

ダウンロード (2)

昼過ぎ、いつも通りニューヨークの道路は大混雑していた、都合で友人より数日早くニューヨークへやって来たマディソンは、この日地元から到着する友人を迎えに行くためタクシーを待っていた

マディソンはいつにも増して焦っていた...友人が予定より早く空港に到着すると言っていたからである

そんな中、タクシーを見つけ乗り込もうとするも、運転手にドアが開かないと言われ窓からなんとかタクシーに乗り込んだ彼女は友人がいる空港へ行くよう運転手へ伝えた、そしてなるべく早くしてと念押しに伝えた
しかし、その黒人の運転手、彼こそが
"ニューヨークいちトロい男" ジェイコブだった
この男は日頃から客に「ガソリンが切れたか?」と心配されるほどスローな運転で知られている地元では言わずと知れた最低ドライバーであった、マンハッタンで起こる渋滞のほとんどは彼が原因である

マディソン「もっと飛ばしてよ、いくらなんでもこれじゃ間に合わないわ、何km?」
ジェイコブ「急いでるよ、ジェイコブルールその1、10km以上出さない」
マディソン「なに?出さないと降りるわよ!」
ジェイコブ「ジェイコブルールその2、客は降りさせない」
マディソン「警察呼ぶわよ!」
ジェイコブ「ジェイコブルールその3、交渉には応じない」
マディソン「もう!分かったから!(どのみち混んでるから一緒か...)」

50分後
マディソン「空港に着いたわ、思ったよりは遅くならなくて済んで良かった」
ジェイコブ「着いたよ、$47ね」
マディソン「はい、$47チップは無しよね?」
ジェイコブ「ジェイコブルー...」
マディソン「はいはーいチップはこれね」
ジェイコブ「そうこなくっちゃ!」

ドアノブ ガチャガチャ!

マディソン「開けてよ早く!料金も払ったでしょ!」
ジェイコブ「悪いが客は降りさせないのが俺の流儀だ、俺のタクシーは壊れてる、遅いしドアは全部壊れてる、窓が少し空いてるから試してみろよ、多分無理だと思うが...」
マディソン「えぇ...くそぉ!入る時は出来たのに、なにこれ!?いい加減にして!」
ジェイコブ「...悪いな、俺はこうして客に怒鳴られることに慣れてる、なにもお前さんだけじゃねぇんだ、観念しな」

結局、マディソンはそのタクシーを出ることはできず、友人の助けを求め、警察にマディソン・ジェイコブは無事救出されることとなった

ジェイコブは言った「俺は月一でこうだ、一旦入ったらあとは1ヶ月やり通す、ジェイコブルールその5!」

ー END ー

images

ー 小学4年生の夏、純太は夏休みの間は母親に勧められ水泳教室へ通っていた。8月11日、今日が純太が水泳教室へ向かう最後の日だった ー

純太「母さん、行ってきまーす!」
母「行ってらっしゃい!あんたは本当、教室の日になると途端に元気になるんだから...」
純太「いやいや、水泳教室だって疲れるよー、だって先生すごい怖いもん、父さんとは大違い!」
母「そうは言ったって帰ってきたと思ったらすぐ遊びに行っちゃうじゃないのー、元気なのはいいけど怪我はないようにね。じゃ!」
純太「ほーい」

バタン!

純太はいつも通り勢いよくドアを閉め、送迎バスへ足早に向かった...

不動産屋で働く純太の母は仲の良い同僚・莉子と共に昼休憩を過ごしていた

莉子「あ、そういえばこの前行ってた水泳教室、純太君どう?上手に泳げるようになった?」
母「純太はもうすっかりハマっちゃったみたい。練習というより遊びに行ってるという感じ...笑」
莉子「最近多いよねぇ水泳教室行かせてるお家、うちの子も夏休み何かさせた方が良かったかなぁーなんて」
母「まあうちでゴロゴロしてるよりは外でてもらった方が健康的だしねぇ」

その頃、水泳教室では、クロールが出来てないと純太に対して先生がつきっきりで指導にあたっていた...

先生「おい!純太!コラ!違う違う!そこで頭上げてどうする!!!
ペースをつかめペースを!先生そんなこと一言も言ってないぞ!」
純太「はい!」
先生「でも少し良くなってきたな...最初に比べたら良くなった、あとは形だな」
純太「先生疲れたんで一旦出ていいですか」
先生「いや...純太、今日は最後なんだしクロールもっと仕上げよう。ここで休ませるわけにはいかない、気合い入れていこうな!?」
純太「...」
先生「返事ぃ!!!!!」
純太「はい!」
先生「もっと声出せ声!いい加減にせぇ何度言ったら分かる!...ってまた頭上げた!そこを直せ!いい加減にせぇ!!!!!」

そんなやり取りが30分ほど続いた後、純太は先生に他の生徒と一緒に怒鳴られていた
連帯責任で全員が立ちっぱなしで昼休憩を過ごすことになり、皆は純太へ怒りを募らせていた

説教が終盤に差し掛かろうとしていたその時、純太はふと思った。
(この先生、いつもこうだなぁ...厳しいだけじゃない、声も高いし、何かおかしい...顔をこっちに見せようとしない。サングラスかけてるし...何かやなことでもあるんだろか)

先生「ん?純太なんだ?」

純太は制止を振り払いサングラスを無理やり取り、先生の顔を見た

純太「と、父さん!?」
周りの生徒達「...」

先生は結局何も言わずまま走り去った、純太が追いかけたものの、既に彼の姿はそこになかった

純太はそのことを家に帰り母に伝えた

純太「...だからあれ絶対父さんなんだよ」
母「いいじゃない父さんでも誰でも、それより...」

母は話を逸らすと、夕飯の支度へ向かった

家族全員揃っての夕飯だった

純太「父さんって、水泳教室の先生だったの?」
父「もういい加減その話はやめよう、しつこいぞ純太!」
純太「でも...」
父「大体、純太がクロール苦手だから今日こそはと...あ!」
純太「ヒヒィ!...」
母「あららー...」

父は大急ぎで風呂場に走り、バスタブの中に飛び込み、急いで蓋を閉め息を潜めた

純太「おいコラ待てぇ!何やこれぇ!」

純太はそう言うと、風呂場まで追いかけてきて、バスタブの中にいる父を捕まえ、リビングへ連れ戻した

母「なんでそんなに大きな声あげるんよ純太ー」
純太「でも父さん、なぜか隠してたしやたらと厳しいしで最悪やった!」
父「クロール出来るようなって良かったやんけ」

深夜
罵声が轟く家に近所の通報により多数の警官が乗りこみ、母は警官への暴行により傷害罪・父は不正に水泳教室に侵入し不法侵入及び元教師の監禁罪で逮捕されることとなった

ー END ー

このページのトップヘ