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昼過ぎ、いつも通りニューヨークの道路は大混雑していた、都合で友人より数日早くニューヨークへやって来たマディソンは、この日地元から到着する友人を迎えに行くためタクシーを待っていた

マディソンはいつにも増して焦っていた...友人が予定より早く空港に到着すると言っていたからである

そんな中、タクシーを見つけ乗り込もうとするも、運転手にドアが開かないと言われ窓からなんとかタクシーに乗り込んだ彼女は友人がいる空港へ行くよう運転手へ伝えた、そしてなるべく早くしてと念押しに伝えた
しかし、その黒人の運転手、彼こそが
"ニューヨークいちトロい男" ジェイコブだった
この男は日頃から客に「ガソリンが切れたか?」と心配されるほどスローな運転で知られている地元では言わずと知れた最低ドライバーであった、マンハッタンで起こる渋滞のほとんどは彼が原因である

マディソン「もっと飛ばしてよ、いくらなんでもこれじゃ間に合わないわ、何km?」
ジェイコブ「急いでるよ、ジェイコブルールその1、10km以上出さない」
マディソン「なに?出さないと降りるわよ!」
ジェイコブ「ジェイコブルールその2、客は降りさせない」
マディソン「警察呼ぶわよ!」
ジェイコブ「ジェイコブルールその3、交渉には応じない」
マディソン「もう!分かったから!(どのみち混んでるから一緒か...)」

50分後
マディソン「空港に着いたわ、思ったよりは遅くならなくて済んで良かった」
ジェイコブ「着いたよ、$47ね」
マディソン「はい、$47チップは無しよね?」
ジェイコブ「ジェイコブルー...」
マディソン「はいはーいチップはこれね」
ジェイコブ「そうこなくっちゃ!」

ドアノブ ガチャガチャ!

マディソン「開けてよ早く!料金も払ったでしょ!」
ジェイコブ「悪いが客は降りさせないのが俺の流儀だ、俺のタクシーは壊れてる、遅いしドアは全部壊れてる、窓が少し空いてるから試してみろよ、多分無理だと思うが...」
マディソン「えぇ...くそぉ!入る時は出来たのに、なにこれ!?いい加減にして!」
ジェイコブ「...悪いな、俺はこうして客に怒鳴られることに慣れてる、なにもお前さんだけじゃねぇんだ、観念しな」

結局、マディソンはそのタクシーを出ることはできず、友人の助けを求め、警察にマディソン・ジェイコブは無事救出されることとなった

ジェイコブは言った「俺は月一でこうだ、一旦入ったらあとは1ヶ月やり通す、ジェイコブルールその5!」

ー END ー