20160107小屋

韓国釜山の山小屋でのある日、親戚とのパーティーを終えたイは泥酔しきって小屋から足を出し寝込んでいた、過去の記憶がゆらゆらと頭の中を這い回る

彼は地元では名の知れたトンスル・テイスティングの達人だ、地元のトンスル愛好家らはこぞって彼の意見を聞きたがる、幼いころから親の目を盗んではトンスルをつまんでいた彼の感覚は誰よりも優れていると言っても過言ではないだろう
「間違いない、彼は天才だ」と今でこそ評価されてはいるが、過去の彼は決して周囲から高く評価されるような人間ではなかった

テイスティングのプロとして名を馳せる前は一晩中ネットカフェに籠り、PCゲームをしていた
周りとの連絡はせず、彼の生活はトンスルとPCゲームだけになっていた
トンスルの発する臭いが原因となり、頻繁に店から出入り禁止を言い渡されていた、その度に彼は店側とトラブルになっていた

彼にとって思い出したくない過去であったが、嫌でも思い出してしまうイであった
目を覚ましたイは人里離れた山奥にの静けさに包まれた空間に喜びを覚え、大声を上げ山を駆け下りていった...

数時間後、山奥で遭難した裸のイは、駆け付けた警察官に取り押さえられてしまう
ハイキング客に通報をされてしまったことを知らずに遭難から助けてくれたと感謝するイであったがあえなく逮捕されてしまう

"トンスル・テイスティングの天才とバカは紙一重なのかもしれない..."

ー END ー